ハイトーンを練習したいものの、曲を探しきれないという方向けに、ハイトーンの練習に良さそうな曲をまとめてみました。僭越ながら、歌う上でのポイントも書いてまいりますので、ご参考にしていただけたらうれしく思います。
Bomb A Head! m.c.A・T
この曲はあまり喚声点を行き来しないので、ハイトーンの曲の中では歌いやすい方だと思われます。
ただし、Aメロから高く、短いBメロ(Bomb Bomb Bomb A Head!Bomb Bomb Bomb A Head!)しか休みどころがなく、終始高いテンションでハイトーンを連発するので、力みなくハイトーンを出せる状態が求められます。
紅 X
この曲の難しいところは、高いだけでなくエッジの効いた声で感情的に歌わないとくるものがないところでしょう。
通常地声を出すときに働く筋肉(声帯筋)を、裏声の状況下でしっかりと機能させて、高い音域に入っても地声っぽさを維持する必要があり、満足した歌声で歌うにはかなりの鍛錬が必要となります。
力強いハイトーンを目標とされている方は、目標に近づけているかどうかを、この曲を歌うことによって確認すると良いかもしれません。
また、声を出すだけで満足してはダメで、切なく嘆く気持ちを表現する必要もあります。激しさの中に切なさを込めて歌ってみると良いでしょう。
絆 GALNERYUS
GALNERYUSは、4オクターブの歌声で知られる小野正利さんがボーカルを務めるメタルバンドです。
XのTOSHIさんと比べるとクリーンな声質で歌われているので、原曲と似たテイストで歌おうとしたときの負荷は、Xの曲よりも少なく歌えるのではないかと思われます。
ただし、クリーンに出す分、ミスると目立つので、発声の丁寧さがより一層求められます。
また、この曲はミックスボイスの低音を安定して出す必要があるので、ミックスボイスの低音がどのくらい鍛えられているか進捗確認の意味で歌っても良いかもしれません。
LOVE SONG CHAGE and ASKA
この曲は、地声からミックスボイスへの喚声点の行き来、ミドルボイス領域からヘッドボイス領域にかけての響きの取り方が重点となってきます。
音域が広いので、発声が不安定になったり、弱い声しか出せないところがある場合は、その高さの声をエッジボイスで出したり、そのまま閉鎖を強めて声を出すことによって、強く出せるように鍛えていきましょう。
みどりのおばちゃん Sex Machineguns
Sex Machinegunsは1曲全て高い曲が多く、喚声点付近をあまり経過しないものの、いかに負担なく歌うか、高い声を出す筋力が鍛えられているかが重要となってきます。
また、ハイトーンシャウトを出さないと物足りなくなってしまう曲も多いので、限界の高い声をしっかり出せるように、響きの取り方、筋トレを地道にやる必要があります。
「みどりのおばちゃん」の「ん」で高音を出すため、盛り上げるためには原曲のように「あ゛」くらいに発声を崩すと良いでしょう。
ギリギリChop B’z
この曲はあまり喚声点付近をうろうろせず、割と低音から高音へジャンプする展開が多いので、歌いやすい部類の曲だと思います。
勢いのあるロック曲なので、しっかりと響きをとり(鼻腔で響かせる)、アタックのある声を出すことが重要です。
また、「僕の場合は~」のだんだん高くなるところは、同じ声の体積のまま高くしようとすると張り上げてしまうので、だんだん声の体積が小さくなるイメージで出すと良いと思います。
今後も探して、見つけ次第追記いたします。