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2017.3.14更新 2017.3.14作成

スカスカにしかならないミックスボイスにまずは芯を与える

ミックスボイスを出せるようになった段階では、ミックスボイスの低音がスカスカにしか出せず、地声との間に大きなギャップが生じてしまっている状態だと思います。

私の理論では、「スカスカの声→芯のある声にする→太く出せるようにする」という流れで鍛えていきますが、芯のある声にするために、閉鎖する筋肉の働きや使いこなしをトレーニングしていきます。

閉鎖する筋肉たちのトレーニング

トレーニングは、スケール練習のような網羅的なやつではなく、弱点をピンポイントにやっていきます。

①まず弱い声になってしまう曲を歌います。

②弱い箇所が出てきたら歌うのを止めます。

③弱い箇所を閉鎖を強めたキチガイのような声(エッジボイスを強めたような声)をスタッカートで出します。


このとき、
●出来る限り歌っているときと同じ子音、母音でキチガイ声を出し、
●声帯の閉鎖が起こる場所を、その箇所を歌っているときの響き(の中心)の位置と同じ場所にする
という2点を意識すると効果は絶大です。(体感的には、3倍くらい効果が上がります)

スカスカな箇所がある方は、毎日最優先してやるべき超重要トレーニングです。
スカスカな箇所をなくすまでに数年はかかりますが、希望を持って根気強くやっていきましょう!

【このページの参考文献】

武田梵声(2017) 最高の声を手に入れるボイストレーニング フースラーメソード入門 日本実業出版社
武田梵声(2012) 『ボーカリストのためのフースラーメソード』 リットーミュージック